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   クイナの現状

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現状

タイムリミットは、2016年!!!
ヤンバルクイナの個体数調査によると、推定生息数の推移は・・・・・・

    85年:1500〜2100羽
       
    01年:1220羽
       
    05年:717羽
       
      ???


となっており、激減していることが明らかです。このままいけば、10年先には美しいヤンバルクイナが地球上から消えてしまいます・・・
絶滅を避けるためには、危機に立たされた原因をつきとめて、一つ一つ解決していくことが必要不可欠です。
小さいことのように思えるかもしれませんが、これが、ヤンバルクイナの絶滅を防ぐためにまず出来ることなのではないでしょうか。


原因

原因は大きく分けて
1.マングースやノネコなどの外来種によるもの
2.開発やロードキルなどの人為的なもの  の二つに分類できます。


1.マングースやノネコなどの外来種によるもの

(1)マングースって??
ジャワマングースHerpestes jevaicus
食肉目ジャコウネコ科。体長30〜40センチ。胴長尾長で短足、耳が小さい。
沖縄には、1910年にハブを捕食してもらおうとして導入されたが実際には野外ではハブを食べることがめったにないと考えられています。
マングースの生息域が拡大するにつれ、ヤンバルクイナの生息域は北へと押しやられています。直接捕食されているという報告はありませんが、何らかの影響を与えていることは明らかです。今のところ、マングースの食性は昆虫類・爬虫類・両生類・鳥類などで、ほとんどヤンバルクイナの食性と重なっているので、生態系の中で競合していると考えられています。

(2)ノネコって??
人が飼っていたネコを捨てたり、逃げ出したりして野生化したネコのことです。もともと自然にいなかった動物なので、一種の『外来種』とみなすことができます。
ノネコに関しては、糞の調査によってヤンバルクイナを捕食しているということがわかっています。そこで、捨てさせないこと、正しい飼い方を勧めることが必要となり、国頭村安田区ではマイクロチップによる登録を義務付けた『安田区ネコ飼養に関する規則』が施行され、区内で飼育されている猫はすべてマイクロチップの埋め込み処置と不妊・去勢手術を完了しています。



2.開発やロードキルなどの人為的なもの

(1)開発って??
ヤンバルクイナの生息する沖縄本島北部の森林は、ダムの建設に伴う森林の伐採や林業による常緑広葉樹の伐採、林道建設に伴う森林面積の減少、生息域の分断などの影響を与えています。特に森林内に延長、整備された林道によってマングースやノネコの森林内への進入を許してしまったと考えられています。
    ↓
やんばるの森だけでなく世界的な問題。
貴重な地球の財産であり、人間だけのものではない、という意識が足りない。
天然保護区域として与那覇岳近辺が設定されるも、マングースやノネコなどの侵入は防げていない。



(2)ロードキルって??
車による交通事故の他に、林道沿いの側溝による影響があげられます。
整備拡張された県道や林道では走行する車両が増加するとともに、高速での走行が可能になりました。道路沿いに生息する地上走行性のヤンバルクイナが交通事故に巻き込まれる確率が高まっています。
また、林道沿いの側溝は人間にとっては小さな段差でしかなくても、孵化直後のヤンバルクイナのヒナにとっては這い上がれない大きな壁に見えることでしょう。
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注意を促す看板を立てたり、専用の救命救急センターを設置するも、数は大して変わらず。
一刻も早い対策の強化や別の対策を練る必要性がある。



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